富士屋の名物として知られる「鯛めし」とは一体どんな料理?
一口に鯛めしといっても、地域やお店によって色んな作り方がありますが、うちの鯛めしはどーんと鯛がまるごと一匹乗った土鍋の炊き込みご飯です!
法事や宴会の締めのご飯としてコースの最後にお出ししますが、お誕生日や結納・顔合わせ、お子様の入学祝いや七五三のお祝いなど、様々なお祝いのお食事でもご利用頂いております。
使用している鯛は、私が市場で厳選して仕入れています。駿河湾産の天然真鯛はもちろん、その日の漁の具合によって、千葉県銚子や兵庫県明石、和歌山や愛媛などの鯛も仕入れたりしています。
鯛めしの味付けは30年以上作り続けてきた、まさに職人のなせる技
作り方は、まずウロコなどを下処理した鯛を両面じっくり30分位かけて焼きます。じっくり焦がさず焼くことで、ご飯と炊いた時、鯛の旨味が出汁に染み渡ります。
土鍋にお米、味付けした出汁、そして鯛を入れ約20分程かけて炊き上げます。味付けはカツオ出汁に酒、塩、薄口しょうゆ、塩ベースの味付けなので微妙な塩の分量が味の決め手。やはり最後の味付けは何千回、何万回と作り続けてきた経験がモノを言います。
ご飯が炊き上がってきた頃には、厨房に立ちこめる美味しそうな香り。土鍋の底のおこげの状態を想像しながら、ちょうどいい加減で火を止めます。
そうして炊き上がった鯛めしをお客様の席までお持ちして、土鍋の蓋を開けると…
ふっくら炊き上がったお米と、美味しそうに横たわったおかしら付きの鯛。
お客様の目がキラキラする瞬間です✨それから丁寧に骨をとりほぐし(ちょっとお時間頂きますが)、柔らかふっくらな鯛の身とご飯をサクっと混ぜ、茶碗によそってお客様に召し上がって頂きます。炊き立て熱々のご飯に染み渡った鯛の旨味(良い仕事してます)、絶妙な塩加減で噛めば噛むほど味わいが広がります。皆さま満面の笑みで、まさにおめでたいひととき。
おかわりをしたり、土鍋のフチのおこげを楽しんだり、余ったらバックで持ち帰ってお土産にする方も多いです。
これから秋が深まり、海の魚も冬に備えて脂が乗ってきます。この時期の鯛は「もみじ鯛 」と呼ばれ、個人的には一年で一番鯛が美味しい季節なのではと思っています。10月、11月は七五三のシーズンでもあります。お子様の成長をお祝いする、思い出の一品になれば嬉しいです。
ご家庭でも簡単に鯛めしが作れる『鯛飯の素』も好評発売中です。
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「お店まで食べに行けないけど、おめでたいご飯が食べたい!」という方にもオススメです!是非☺️